〜クラシック音楽の編成〜

音楽にも洋楽、邦楽、クラシック、ジャズ、ロック、演歌などといったジャンルがありますが、クラシック音楽にも室内楽やオーケストラなど、さまざまなジャンルがあります。


♪オーケストラ

・交響曲(シンフォニー)

オーケストラのために書かれた多楽章からなる大規模な音楽作品。通常は四つの楽章からできています。ソナタの形式を用いています。

・協奏曲(コンチェルト)

ピアノやヴァイオリン、チェロなどを独奏楽器にしてオーケストラが伴奏、合奏する多楽章作品。通常は三つの楽章からできています。

・交響詩

詩や文字、人々の思いなどををオーケストラによって表現する音楽形式であり、通常は単一楽章からなり、標題を持った形式にとらわれない自由なものです。

・序曲(オーバーチュア)

オペラやバレエ音楽などの開幕前に演奏して、その内容への導入的な役割を果たす曲と、儀式や祭典などの前に演奏する曲とがあります。19世紀以降は独立した音楽(演奏会用の曲)にも序曲の名が付けられるようになりました。

・組曲

いくつかの独立した舞曲を組み合わせて組曲にしたものです(古典組曲)。

19世紀以降、オペラ・バレエなどの音楽の中からすぐれた曲を演奏会用に組み合わせたもの(近代組曲)。


♪室内楽 2〜10人程度で演奏される音楽

・ソナタ

一つの楽器、または弦楽器とピアノの伴奏で演奏される二重奏曲。

ピアノ独奏曲のピアノソナタ、二重奏曲のヴァイオリンソナタ、チェロソナタがあります。三〜四楽章からなります。

・三重奏曲(トリオ)

三つの楽器で演奏される。ピアノ、ヴァイオリン、チェロの組み合わせのピアノ三重奏曲が多いがヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽三重奏曲もあります。

・四重奏曲(カルテット)

四つの楽器で演奏される。第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽四重奏曲が多い。第1ヴァイオリンの代わりにピアノが入ればピアノ四重奏曲、フルートが入ればフルート四重奏曲と呼ばれます。

・五重奏曲(クインテット)

五つの楽器で演奏される。弦楽四重奏曲にヴィオラがもう一つ入った弦楽五重奏曲が多い。そのほかピアノが入ったピアノ五重奏曲、クラリネット五重奏曲などあります。


♪声楽 声を中心とした音楽

・歌曲

声楽のソロにピアノ伴奏が加わった独唱声楽曲、または小人数の重唱声楽曲。

・オペラ

歌を中心に、音楽によって進められる劇を歌劇といい音楽を中心とした総合芸術です。歌劇は役柄による独唱を中心に、重唱、合唱、管弦楽によって構成されます。

・オラトリオ

独唱、重唱、合唱などの歌唱とオーケストラの伴奏で構成される声楽曲。宗教的な題材であることが多い。演奏会場や教会で、舞台装置、衣装、動作なしに演奏されます。

・オペレッタ

オペラの小さいものの意味でしたが、今は、対話を多く用いたこっけいなものをいいます。

・楽劇

オペラの規模の大きいものです。劇に出てくる主要な人物、ある感情、場所、運命、行為などに一定の短い旋律を与え、この旋律が中心となって劇が進行していくもので、より音楽と結びついています。

・宗教曲

キリスト教の典礼文などをを歌詞にした音楽。合唱とオーケストラの伴奏で演奏されることが多い。教会で典礼に用いられる「ミサ曲」、死者のためのミサ曲として演奏される「レクイエム」、キリストのはりつけの物語を歌う「受難曲」などがあります。


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